2015年4月4日土曜日
古民家を自分で再生するーDIY
さて、前回の投稿「ついに山梨の古民家を購入」でめでたく購入した古民家ですが以前の投稿の通り、屋内は惨憺たる状況。まずもって住める状況ではないし、別荘として使うには生活感がにじみ出すぎです。何代にもわたり住まれてきた農家なので生活感があるのは当たり前なんですが、週末に来てゆっくりできる状況ではありませんでした。
別荘でこれは萎えます。 |
まず、これから行う改修の整理です。
1.土間空間をキッチン・ダイニング空間に作り変える。その為には馬を飼っていた馬屋含め改修が必要です。
2.外の納屋にある恐怖のぼっとんトイレ(なぜか二つ隣り合わせにある)とお風呂を使うのは嫌なので、室内に作る。
3.床が全てダメになっているので、畳の撤去、床の張替。
4.天井や壁を覆っているプラスチックの新建材ボードなどの撤去。
5.崩れている漆喰・壁の補強。
6.その他(これが大量にある。。。)
という事で、まずはこの土間を作り変える必要があります。
土間工事
結論から言うと、土間の工事は業者に頼むことにしました。セルフビルドじゃないんかい!と思われてる方、そりゃそうですよね。後にも先にも業者さんはここだけです。
なぜ業者に頼む必要があったかというと、土間の一部にお風呂とトイレを作る必要があったからです。僕個人は大工の経験は全くないので、さすがに水回りは危険だな、と思い業者さんに頼みました。
頼んだ業者さんは家から車で10分の虹梁建設さん。棟梁の高桐さんは山の中に自分の家を建て、奥さんと犬と3人で暮して、古民家再生専門の工事を請け負っています。こちらのブログで書かれてたので、調べてみたら近くだったのでいきなり家に押しかけてお願いしました。
右上のLDKと和室を壊します。矢印は下の写真の位置。 |
玄関を入ったところ。両側の部屋をつぶして大きな土間を作ります |
玄関入って右にある馬屋 |
工事の内容は下記:
1.土間空間を広くしたいので一部部屋の撤去。
2.土間のコンクリ打ち。
3.風呂・トイレ設置。
4.屋根に天窓を設置。
しめて600万。これ高いのか安いのか全く分かりませんが、80平米ぐらいのスペースの殆どゼロからの工事だったのでこの位が妥当なのでは?と納得してます。
ついに工事が始まります。とりあえず部屋を壊していくところから始まりました。
玄関から見た土間。徐々に部屋をつぶしていきます |
玄関付近から見た土間。馬屋があった右側も撤去 |
左側にあった2つの和室を撤去し、風呂とトイレを設置中 |
新建材の撤去
昔の家は、隙間風を防ぐために、あるいは見た目をモダンにするために、昔ながらの漆喰や木の天井の上にボードを貼っている家が多いのです。これが醜い。時間とともに黄ばむし、古民家の天然素材が見えない。見えるのは石油で作ったプラスチックの壁紙、そして経年劣化。はがすとススで真っ黒になっている木の天井が出てきます。感動。
白い壁も天井もすべて80年代につけたものです |
ひたすらバールで剥がしていきます |
剥がすと本当の天井が! |
ひたすら壊す |
廃材もドンドンたまる |
外はいい天気!休憩中です。 |
週末に行くだけなので、結局数か月かかりましたがとりあえず80年代リフォームの面影はすべて撤去。すっきりです。暑かったので大変でした。
古民家のセルフビルド、まだまだ続きます。次は土間のタイル張りです。
古民家選びのポイントをまとめてみました。将来古民家の購入を考えている方はこちら:
「古民家の選び方:5つのポイント」