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2017年6月21日水曜日

山梨県北杜市に移住してはいけない理由



ソーラーパネルに囲まれた別荘
ソーラーパネルに囲まれた別荘



僕は山梨県北杜市小淵沢に別荘を買いました。元々は典型的な別荘地に家を買おうと思っていたのですが、最終的に現地の農家(古民家)を買って自分で修理しました。くわしくはこちら。



将来的には移住も考えていますが、今山梨県への移住を考えている人は考え直した方がいいです。ソーラーパネルの乱立により全体的な自然破壊が進んでいるからです。家や別荘を買った後、いきなり隣の森が伐採されてソーラーパネルになることを想像してください。

テレビや雑誌でも問題が取り上げられてます:


山梨県は移住先の人気が最近は長野を抜いてナンバー1になっていますので、周りにも移住者の方が多いです。そのほとんどが10年以上前に移住してきた60歳代のご夫婦です。

皆様山梨の豊かな自然に魅せられて引っ越してきた人ばかりですが、僕が話す全員がおびえて暮らしています。自分の家の周りにソーラーパネルが設置されるんじゃないか、と。

冬から春にかけて林などの伐採が行われることが多いのですが、田舎では林の所有者が近所にも知られていない事が多いです。その為伐採が開始されてから初めて気づく事が多く、皆さん不安になります。「ソーラーだったらどうしよう。。。」こんな不安を抱えて、チェーンソーの音にビクビクしながら皆さん冬を過ごしてます。

実際に家の周りにソーラーパネルが立ちまくって、反対運動をしている人もいます。一番上の写真がそうです。これはひどいですね。。。。

家のすぐ隣にソーラーパネル


日本全国こうなっているかとそうでもなくて、北杜市は気象的と政治的な理由があるようです。北杜市は日照時間が全国一位なのでソーラーパネルの費用回収がしやすい点が一つ目。

二つ目の政治的な理由ですがこれが何ともキナ臭い。自然を売りにしている他の自治体では、ソーラーパネルの乱立による景観破壊を防ぐために条例を設けて制限していますが、北杜市にはこれがありません。これには諸説あるようですが、北杜市が相当消極的で、むしろソーラーパネル事業を誘致しまくっているようです。

北杜市がソーラーパネルに積極的なのはいろいろ理由があるのでしょうが、最も信憑性が高く、かつ論理的に説明がつくのは前市長の白倉さんがソーラーパネル設置会社の大株主だったという事実。フライデーにも取り上げられています。記事はこちら

こんなこと法律的に許されるのかと思うのですが、田舎ってそういうものなんでしょう。きっちり取り締まって逮捕してほしいものです。

一応最近になって「北杜市太陽光発電設備設置に関する指導要綱というものを成立させてますが、これは完全に名ばかりでまったく強制力がないうえに執行している気配が全くありません。例えば高台に設置してはいけないと書いてあるのに、高台設置してあるソーラパネルばかりです。市役所はやる気ないです。

高台の山を切り開いて設置されたソーラーパネル群


最後に、今後もこの問題はひどくなると見ていいです。なぜならば、ソーラーパネル事業者の設置認可数は北杜市では現在約4500件。実際に設置されているのが1400件弱で、まだまだ今後設置が増えることが予想されます。すごい数ですね。

どんどん進む森林伐採



家を買う場合、相当広い土地を買う以外は隣接している土地が見えるわけですから、そこのオーナーがソーラーパネル立てると言えば、なすすべもなく憧れの別荘ライフが台無しです。家を売ろうと思っても、その時点でソーラーパネルによる景観破壊で資産価値が下がっていますから、安い値段でしか売れません。

多くの人は巨額のお金を投資して家を買うわけですから、そんな計算できないリスクを負担できますか?普通はするべきではありません。


残念なことですが、行政が規制しない限りこのリスクは消えません。北杜市はほかの都市と比べてのそのリスクが高いので、今は不動産の購入・移住は考え直した方がいいです。お隣の長野県の富士見市や原村なら北杜市と比べてソーラーパネルは乱立していません。同じ文化圏、環境圏ですから物件を買うなら残念ながらこちらの方が賢いです。

最後に、北杜市役所に意見を簡単に出せる制度があります。下のリンクに飛んで、「ソーラーパネルどうにかしてください」と一言だけでも入れてみることが今僕たちにできる精一杯のアクションです。

https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/life/hokuto/shiyakusyo/form/