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2015年7月20日月曜日

ファームテーブルのDIY 古民家の古材を使って

古民家の土間に設置するファームテーブルをDIYしてます。
古材テーブル
古材でダイニングテーブルを作りました

古材を使ったテーブル、と言って思い浮かぶテーブルは何でしょうか?
例えば、こちら。古材のざらついた表面を活かしたタイプです。

http://portlandcoffeediy.blogspot.com/2015/04/kinfolkdiy.html
以前DIYしたテーブル

この手のダイニングテーブルは古材の風合いも残しつつ、水もはじくので使い勝手が良いですね。どことなく、洗練された感じがします。

今回作るのは、Farmtableです。直訳すると農家テーブル。。。イメージとしてはアメリカの農家が、納屋の古材などを使って簡単に作るテーブルです。大家族が座れるように大きめで、装飾はあまりなく質素な佇まいの素朴なテーブル、それがFarmtableです。


ファームテーブル


山梨の古民家でも大量の古材(というか廃材)が出ました。そのうちの一つがこちらの、米びつ。写真が荒いですが、巨大なコメの貯蔵庫でした。農家の家なので、おそらく収穫したコメをこちらで貯蔵していたものと思われます。松で作られていました。

もともとあった米の貯蔵庫


これを解体して古材をとっておいたんですが、いつかこれでテーブルを作ろうと思ってました。長い間農家に使われてきた貯蔵庫をテーブルにして引き継いでいくことを考えると、ちょっとうれしくなりました。

とっておいた古材

まずは図面を書きます。

ムチャクチャ適当ですね。


板の厚さが2cmと、テーブルの天板にしては薄いので、180㎝の杉板を二枚買いました(2000円ぐらい)。その杉板をベースにしてその上に古材を張ります。杉板の幅が20cmだったので、はぎ合わせて一枚の板を作ります。

ノリと木ダボではぎ合わせます。
幅があるので2枚づつ

脚も古材から作ります。4脚にするのか、それとも違う形にするのか悩みましたが、結局写真のような形になりました(呼び名が分かりませんー誰か教えて下さい!)。4脚で作ると、水平を出したり天板下の支えを渡したりで結構たいへんかなと思いましたので、正解でした。
これを脚に使います
ホゾを作って
ほぞ穴を彫って
ドリルを使うとほぞ穴が簡単に彫れます

ほぞ穴にはめ込みます。意外と簡単。
2脚作ります
角材を2つの脚の間に渡します。


天板をのせて休憩。

さて、土台と天板ができたら、古材の松板を杉板の上に張っていきます。これが意外と大変でした。まず隙間がないように合わるためにはカンナで削る必要があります。そしてノリで貼り付けようと思ったら大量のクランプが必要です。板も反ってるので、大量の力が必要です。

クランプは高価なので、困り果てていたのですが、とても簡単な事に気づきました。角材をつかって圧迫すればいいのです。角材を板の上下に渡して、ビスでつなぎ合わせたらいいんです。

松板を杉板の上に張ります

板が反ってるので、念を入れて圧迫。
天板を端から見たところ。反ってるので、力を加えてまっすぐにします。

天板が完成したら、天板の端にテーブルエンド(縁)をつけます。これにも古材を使って味を出します。カンナで削りながら可能な限り隙間の無いようにします。

両側の端に縁をつけました

木ダボとノリで接着し、ベルトクランプで圧迫します

このベルトクランプ、どんな形のものでも圧迫できてムチャクチャ便利です。1300円。

次の日、縁が接着したことを確認して、天板をサンディングしました。結構凸凹なので重要ですが、古材の風合いも残す必要があるので慎重にやります。もともとの松板に番号が書かれていたのですが、これを消さないように苦心しました。

天板をサンディングします。
角も丸くします
テーブルエンドもきっちり接着されてます。古釘の跡はあえて残しました。


仕上げを#400のサンディングペーパーで終わらせたら、もう天板はツルツルで本当に肌触りが気持ちいいです。

脚の上にのせました。触らずにはいられない肌触り。

ここに、仕上げのアマニオイルを塗ります。オイルを塗ると、木目が浮かび上がり、美しい光沢と共に表面が滑らかになります。この作業、ものすごい楽しいです。


下が塗布後
オイルで光沢が出ます

天板はまだ土台に固定してないですが、とりあえず一通りの作業は終了です!要した時間は約4日間で、週末二回分です。古材で作業する際は、あまり細かい点を気にしなくてもよいので楽しいです。

ここでワインを飲む日が待ち遠しいです!

完成です!